赤ちゃんのお腹や背中に赤い湿疹ができる原因は?考えられる病気一覧!

赤ちゃんのお腹や背中にできる赤い湿疹は、発疹なのか、それとも皮膚の湿疹なのか、見分けるのは難しいもの。しかし「いつもと違う」と感じたらまず赤ちゃんの様子を確認して、変化があればすぐに病院へ行くことが大切です。今回は、赤ちゃんお腹や背中に見られる赤い湿疹で考えられる病気を一覧にしてご紹介します!

赤ちゃんのお腹や背中に赤い湿疹ができる原因とは?

お腹にできた湿疹

発疹

「発疹」は、皮膚に現れるさまざまな症状の皮膚炎の総称で、その中に湿疹も含まれています。

赤ちゃんの発疹には、病気が原因で高熱を伴う症状と、熱を伴わない症状の2種類に分かれます。また、発疹が現れる場所や、発疹と併発する体の異変も症状によって異なります。

乳児湿疹

新生児期から、1歳児までの乳児期特有の肌荒れ全般を指す「乳児湿疹」。おむつかぶれやニキビ、乾燥などによる赤い湿疹ができるのが特徴です。

生後半年~1歳を過ぎると徐々に肌の機能も備わり、外部刺激に対して強くなるため、湿疹が起こりにくくなります。

赤ちゃんのお腹や背中に赤い湿疹ができる病気(感染症)

赤ちゃん 発疹 症状

突発性発疹

発症時期:生後6ヶ月~1歳(1年中)
症状:発熱(38℃以上)(熱性けいれん)/赤い発疹
原因:ヒトヘルペスウイルス6型 or 7型の飛沫感染
治療:症状に応じた治療(解熱剤/けいれん止め)

突然高熱が出て、それ以外目立った症状がなく、熱が下がるとお腹を中心に赤い湿疹が現れます。赤ちゃんの初めての病気が、突発性湿疹ということも珍しくありません。十分に水分補給をして、自宅で安静にしてください。

手足口病

●発症時期:生後6ヶ月~4、5歳(夏)
●症状:赤い発疹/発熱(ないことも)
●原因:コクサッキーA16ウイルス/エンテロウイルス71型などの飛沫・便による感染
●治療:抗生物質は効かず特効薬もなし。自然治癒

病名の通り、手足や口に周囲が赤く真ん中が白い水疱ができます。水疱が破れると、ただれや痛みを伴うため、不機嫌になったり食欲不振になったりします。

口当たりのよい食べ物や、栄養のあるスープを、何回かに分けて少しずつ与えましょう。痛みがひどいようなら、脱水症状に気を付けて意識的に水分補給をしてください。

溶連菌感染症

●発症時期:4~7歳が多く、2~3歳・大人もかかる(秋~春)
●症状:発熱/喉の痛み/赤い発疹/イチゴ舌
●原因:溶連菌患者の咳やくしゃみ、皮膚への接触感染
●治療:抗菌薬

突然、喉の痛みや発熱が出て、喉の奥が真っ赤になります。首のリンパ節の腫れや嘔吐、腹痛を伴うことも。舌に赤いポツポツが出たり、手首や足首、そしてお腹などの全身に発疹が現れたりします。

処方された抗菌薬は、全て飲み切ってください。処方された薬を飲み終わったあと、尿検査を受けて腎炎などを起こしていないか確認します。

水ぼうそう

●発症時期:10歳以下
●症状:発熱/発疹/かゆみ
●原因:飛沫感染/空気感染/接触感染
●治療:症状に応じた治療(外用薬/抗ヒスタミン薬/抗ウイルス薬)

10~21日間の潜伏期間を経て発病。お腹や背中だけではなく、頭皮や口内など全身に現れます。かゆみが強いため、赤ちゃんが掻き壊して化膿しないように、爪を短く切るなどの対処法も大切です。

水ぼうそうは予防接種があるので、忘れずに受けておきましょう。

はしか(麻疹)

●発症時期:1歳前後
●症状:発熱/咳/鼻水/赤い発疹/充血
●原因:麻疹ウイルス(飛沫感染・空気感染)
●治療:症状に応じた治療(解熱剤/抗菌薬)

はじめは風邪と似たような症状が続き、その後コプリック斑(白いブツブツ)が現れます。発熱から4日ほど経つと一度熱が下がりますが、再び上昇し今度は赤く細かい発疹が出始めます。

はしか(麻疹)は、中耳炎や気管支炎、肺炎、脳炎などの合併症を起こすこともあります。合併症を防ぐためにも、はしか(麻疹)の予防接種を受けましょう。

風疹(3日ばしか)

●発症時期:1歳~小学校低学年が多く、大人もかかる(春~初夏)
●症状: 赤い発疹/耳や首後ろのリンパ節の腫れ/発熱(ないことも)
●原因:風疹ウイルス(飛沫感染)
●治療:症状に応じた治療(解熱剤/かゆみ止め)

はしか(麻疹)を軽くしたような症状。潜伏期間は2、3週間で、微熱の発熱が出たり出なかったりします。発熱と同時に細かく赤い発疹が出ますが、2日ほどで自然と消えます。

抗体を持っていない大人がかかると、子供よりはるかに症状が重くなり1週間以上寝込むことも。特に、風疹抗体のない妊婦さんが妊娠初期に感染すると、難聴や白内障、先天性心疾患などの障害を持った赤ちゃんが生まれることがあります。

赤ちゃんが1歳になったら、風疹とはしか(麻疹)の混合ワクチンを受けましょう。ママ・パパも免疫がなければ、ワクチンを受けることをおすすめします。

赤ちゃんのお腹や背中にできる赤い湿疹

赤ちゃんの肌

乳児湿疹

●発症時期:生後数週間~生後半年頃(個人差あり)

赤ちゃんの皮膚はとても薄く、外敵からの刺激を守る肌のバリア機能が未熟。そのため、新生児期から生後半年頃までは、赤ちゃんの肌荒れをまとめて乳児湿疹と呼びます。

生まれて間もない頃は、ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発なため、毛穴に皮脂が溜まり、乳児脂漏性湿疹が見られます。そのあと、生後3ヶ月を過ぎたあたりから皮脂分泌が落ち着き、今度は肌がカサカサと乾燥状態へと進みます。

乳児湿疹の予防・対策は、低刺激性のベビーソープで体を清潔にし、保湿ケアをしてあげましょう。

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あせも

●症状:湿疹(お腹や背中など汗をかきやすい場所)
●原因:高密度の汗腺の詰まり
●治療:症状に応じた治療(ステロイド外用薬)

あせもは、新陳代謝がよく汗っかきの赤ちゃんによく見られる症状。お腹や背中のほかに、脇下、首回りなど、汗をかきやすい場所に湿疹が現れます。かゆみを伴うのも特徴です。

あせもが広範囲に及び、かゆみが強い場合は、皮膚科へ行き薬を処方してもらいましょう。

自宅ケアでは、通気性のよい衣服を選び、汗をかいたらシャワーでこまめに汗を流してあげてください。お風呂上がりはしっかり保湿をして、涼しい場所で寝かせてあげましょう。

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とびひ(伝染性膿痂疹)

●症状:かゆみ/水ぶくれ(全身)
●原因:黄色ブドウ球菌(虫刺されや湿疹の掻き壊した部分に細菌が感染)
●治療:抗菌薬の塗り薬・内服薬

火事の「飛び火」のように、全身に湿疹が広がることから「とびひ」と呼ばれるようになりました。6~7月の高温多湿の時期に増える湿疹です。

お腹や背中など、赤ちゃんの体に水疱を見つけたらガーゼなどで覆い、早めに病院へ行きましょう。

兄弟・姉妹がいる家庭では、タオルの共有やお風呂に一緒に入るのは避けてください。

アトピー性皮膚炎

●症状:かゆみ/繰り返す慢性湿疹/特徴的な湿疹の出方/耳切れ
●原因:バリア機能の弱さ/遺伝的要因
●治療:ステロイド外用薬/抗ヒスタミン薬 など

慢性的に湿疹がよくなったり、悪くなったりを繰り返し、強いかゆみを伴います。顔や頭から湿疹が出始め、そのあと首やお腹、背中、ももの付け根と広がっていきます。耳切れも特徴的な症状です。

アトピー性皮膚炎は正しいケアを続けることで治る病気。根気よく時間をかけて治していきましょう。

そのためには、病院で処方された薬を医師の指示通りに使うこと、肌の清潔と保湿状態を保つことが大切となります。

毎日入浴をして肌を清潔にし、たっぷりの泡で体をやさしく洗いましょう。ぬるま湯でしっかり洗い流したら、お風呂上がりに保湿をして肌のバリア機能を維持してください。

赤ちゃんのお腹や背中に赤い湿疹を見つけたら適切な対応を

赤ちゃんにキスをするママ

赤ちゃんのお腹や背中にできる赤い湿疹は、さまざまな病気が考えられるので、まずはパパ・ママが落ち着いて症状の状態を見ましょう。

病院へ行く前に、熱はあるのか、赤い湿疹はいつ頃、どこに発症したのかを確認しておくと、より早く症状に合った適切な治療を始めることができますよ。

そのためには、普段から赤ちゃんのお腹や背中など、様子を確認することが大切です。

「いつもと違う」と感じたら、まず赤ちゃんの体の状態をチェックして、早めに病院を受診してください。